2021/04/14

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40代男性派遣社員の将来の不安について
就職氷河期世代の真っただ中に就職した40代の男性のなかには、未だに正社員ではなくアルバイトや派遣社員として生計を立てている人が数多く存在します。
特に男性の場合は収入が不安定だったり低かったりすると、結婚をしづらいというデータもあり独身の割合も高いことでしょう。
また非正規で働いている期間が長いと、貯蓄も少ない傾向にあり、年金や保険などの老後の備えも手薄になりがちです。
そのため将来に不安を感じている人が非常に多いのが、40代の男性派遣社員の特徴であると言えるでしょう。
人生100年時代とも言われ、まだまだ40代といえばスキルを身につけ転職することも可能な世代ではありますが、やはり貯金などが少なければ腰を据えて勉強をすることもできませんし、少しずつ新しいことを覚える能力も衰えてきます。
景気が良くなったとしても、新卒一括採用をする企業が多い以上は、なかなか中年男性に正社員の席は回ってこないため、ずっと派遣社員のままなのではないかという不安に苛まれる人も多いのです。
40代男性派遣社員の収入について
40代の男性正社員の平均年収は、業界によっても異なりますが、500万円前後と言われており、結婚して子供を養うにも十分な額だといえます。
しかし非正規のアルバイトや派遣社員、契約社員などの場合、この半分に満たないとされており、一人で生活していくのに不足はないものの、将来への貯蓄や結婚資金などを考えると物足りないと感じる金額です。
例外として、エンジニアなど高いスキルを持った派遣社員であれば高収入の人も存在するのですが、多くの事務作業や単純労働を担っている非正規社員は、年収で言えば200万円前後が最も多くなっています。
より良い環境を求めて職場を変えようとしても、専門性の高いスキルを持っていなければなかなか年収をあげることは難しいものです。
当然派遣会社にもマージンを支払わなければなりませんので、副業を行うなど仕事のあり方を大きく変えない限り、なかなか低収入から抜け出せないというのが現状となっています。
40代男性派遣社員パワハラについて
40代の男性派遣社員にとって、パワハラは非常に深刻な問題と言えます。
派遣先では替えのきく労働力だとみなされることが多く、パワハラなどによって過重な労働を強いられたりサービス残業を求められたりといったこともあり得るでしょう。
正社員は解雇規制に守られているため、そう簡単にやめさせることはできませんが、契約社員や派遣などはアルバイトと同様、比較的たやすく解雇されてしまいます。
そのため職場を失いたくないという派遣社員と、派遣先の間には大きな上下関係ができてしまい、パワハラの温床となっているのです。
また逆に長く同じ職場にいる派遣社員側が、パワハラを行うというケースも増えてきています。
こちらも不安定な立場に立たされているストレスが原因となっていることが多く、会社にとっては大きなマイナスです。
こういった事態を放置すれば、会社側のコンプライアンスを疑われることにもなりますので、正社員と派遣社員、それぞれの言い分や立場を考慮しながら対処することが求められます。